2丁拳銃の新たな挑戦
2024年11月、2丁拳銃が開催する恒例の100分間ノンストップ漫才ライブ「百式」は、東京、大阪、福岡の3都市で行われます。
共に50歳を迎え、合わせて100歳となる今回のイベントには特別な意味があります。この節目のライブに向けた思いを、2人にインタビューしました。
漫才の旅路と東京進出
2丁拳銃は2000年に東京に進出しました。当時、関西から東京への進出はまだ一般的ではなく、周囲からの反対もありましたが、彼らは独自の道を切り開きました。
川谷修士は「まだダメって言われていた時だった」と当時の心境を語り、小堀裕之は「大阪でやることがなくなった」と反省の言葉を述べています。苦労を重ねた東京での生活が、今の彼らの基盤を築いています。
M-1グランプリの苦悩
東京進出初期は、思うように結果が出ず、特にM-1グランプリでは伸び悩みました。
川谷は「実力不足」と振り返り、小堀も「手を挙げて大きい声で言わないといけない」と、テレビの環境になじめなかったことを語りました。しかし、この経験が逆に彼らの漫才を成長させる要因となりました。
漫才活動の強化
2003年にはM-1グランプリ決勝に進出し、4位という結果を残しました。
これをきっかけに、漫才の舞台活動が本格化し、川谷は演技、小堀は音楽のソロ活動も始めました。彼らの漫才は、より深みを増し観客からの評価も高まりました。
後輩へのリスペクトと期待
上京生活が20年以上経ち、彼らは後輩芸人たちの成長にも感銘を受けています。
川谷は「後輩にはちゃんとリスペクトを持って接してほしい」と語り、一方で小堀は「自分もイジられたい」と楽しさを求めています。彼らは、後輩たちとともにさらなる高みを目指しています。
新しいアイデアと挑戦
小堀は息子とのコンビ、ヘドロ一家としてM-1グランプリにも出場中で、彼の成長をサポートしつつ、自らも成長していきたいと意気込んでいます。
観客にインスピレーションを与える漫才を届けるため、日々努力を重ねています。
テレビ出演への意欲
舞台活動に力を入れ続けている彼らですが、テレビ出演の夢も捨ててはいません。
川谷は「もっとテレビに出たい」と正直に述べ、演技への情熱も示しています。新たな挑戦を続け、より多くのファンに笑いを届けたいと語ります。
百式への独自のアプローチ
今回の「百式」では新ネタを交えたパフォーマンスを予定しています。川谷は、「究極の漫才は人間味が出てこないと」と語り、ステージでの表現力を高めることの重要性を強調します。
客席との距離を縮め、共感を生む漫才を追求するその姿勢は、今後の活躍がますます楽しみです。
50歳の遊び方
小堀は50歳ならではの遊び方を大切にし、ライブを通じて観客に自身の魅力を伝えたいと考えています。
「みなさんにかわいらしいおっさんと思ってもらえるように」と語る彼の言葉は、親しみやすさを感じさせます。
二人三脚での未来へ
2丁拳銃は、これからも共に漫才を磨き続ける姿勢を貫いていくでしょう。
本イベント「百式」は、彼らにとって新たなスタート地点にもなります。漫才を愛し、観客を楽しませることへの情熱は、今後も消えることはありません。
この特別な節目を迎える2丁拳銃の活躍に、ぜひ注目してください。
【松尾幸之介】