井浦新が映画『徒花-ADABANA-』で感じた恩師の影響
2023年、井浦新さん(50)が東京・テアトル新宿で行われた映画『徒花-ADABANA-』の公開記念舞台あいさつに登壇しました。
この映画は日仏合作であり、特に井浦さんは自身の恩師である若松孝二監督を思い起こす瞬間が多かったと語っています。原作や監督の甲斐さやか氏との関係性を交えながら、その思いを語る姿が印象的でした。
恩師に重なる記憶
井浦さんは、若松監督が76歳で交通事故により亡くなったことを思い、何度もその記憶が蘇ったといいます。
特に、舞台あいさつが若松監督の十三回忌に合わせて行われたことも、彼にとって特別な意味を持ったようです。共演の永瀬正敏(58)さんを交え、若松監督の特集上映についても触れました。
甲斐監督との出会い
井浦さんは、甲斐監督の前作『赤い雪 Red Snow』に関わった経験を振り返り、「甲斐監督の作品に触れることで、久しぶりに居心地の良さを感じた」と語りました。
甲斐監督と若松監督は作風や個性が異なるものの、井浦さんには共通の「刃の鋭さ」を感じるとのことでした。
映画『徒花-ADABANA-』の意義
井浦さんは『徒花-ADABANA-』がただのエンターテイメントではなく、観客に問いかけ続ける力を持っていると伝えました。
「見ていただいた後、答えが目の前に置かれるような作品ではない」としつつも、「味わったことのない映画体験を提供する確信がある」と自信を見せました。
甲斐監督の意図
結論として、井浦さんは「甲斐監督は観客を傷つけたいのではなく、問いかけを求めている」と述べました。
このような小さな革命を、観客が全身で受け止めることを楽しんでもらえたら嬉しいと、熱い思いを寄せていました。
映画製作の背景
甲斐監督は、フランスのプロデューサーにも感謝の意を示しました。
若松監督の作品をフランスに広めた人物と後に知り、「そうしたご縁からこの作品が生まれたと感じる」と述べ、感謝の気持ちを表現しました。
若松孝二監督の追悼上映
若松監督の追悼上映が行われたことも、井浦さんにとって特別な意味を持つものでした。
彼はその選ばれた作品に関わった弟子として、感慨深い思いで登壇したことでしょう。
映画体験の新たな扉
映画『徒花-ADABANA-』は、多くの人にとって新たな映画体験を提供すると共に、制作に関わった人々の思いや背景を深く知ることができる作品だと感じました。
井浦さんの熱い思いと、その作品への誇りが伝わってきます。
まとめ
この映画は、ただ見るだけの作品ではなく、観客に考えさせる力を持っています。
ぜひ、多くの人々に見てもらい、その深いメッセージを体感してほしいと思います。