開けっぴろげだった西田敏行さん 「植村直己物語」長期ロケの裏話 「声だけでアレが…











西田敏行さんの訃報

俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さんが、76歳で亡くなりました。17日、都内の自宅で倒れているところが発見され、突然の訃報に多くのファンや関係者が驚きと悲しみに包まれています。彼は福島県出身であり、映画「釣りバカ日誌」シリーズをはじめ、多くの作品に出演し、マルチな才能を発揮しました。

西田さんは、生前に主演ドラマ「池中玄太80キロ」の主題歌「もしもピアノが弾けたなら」でNHK紅白歌合戦にも出場しており、その活躍は広く知られています。近年、体調不良も続いていたものの、今月8日には映画「劇場版ドクターX FINAL」の完成報告会見に元気な姿で登壇していました。

開けっぴろげな性格

西田さんは、開けっぴろげな性格で知られていました。38歳で主演した映画「植村直己物語」では、北極やエベレストでの長期ロケについて「禁欲生活が続くと、声だけでできちゃうようになる」といったユーモラスなエピソードを語っています。また、隊員たちの中で人気があった高橋真梨子さんとのエピソードも軽妙なトーンで語られ、聴衆を楽しませていました。

一方、危険なシーンも多い撮影の中で、「死を意識したことが2度あった」と語っています。彼は、その体験から「言葉にならない、いろんなものを教えられた」と感じたと明かしました。このような軽快さと深い思いの両面を持っていたことが、彼の魅力の一端であると感じます。

俳優としての実力

数多くのNHK大河ドラマで、家康や徳川の三将軍を演じたことからも分かるように、西田さんは信頼される俳優でした。飄々とした笑顔の裏には、確かな演技力と深い理解がありました。その演技スタイルは、笑っているようで実は複雑な感情を表現するもので、観る者を惹きつけました。

特に「敦煌」の中国酒泉市郊外でのロケでは、炎天下の砂漠で現地の汗血馬に騎乗する姿に、我々は目を奪われます。彼は、「特技・乗馬」として役をもらいましたが、実際には売れない頃に落馬を経験したこともあり、謙虚な姿勢が感じられます。

努力に裏打ちされた才能

ドラマ「いごこち満点」や「三男三女婿一匹」出演時、西田さんは34歳上の森繁久弥さんに見事にアドリブで応じるシーンが印象的です。これにより、彼の演技巧者としてのイメージが定着しました。しかし、その影には決して見せないたゆまぬ努力があったものと思います。

読者の皆さん、西田敏行さんの素晴らしい才能と人柄を偲びながら、彼の作品を改めて振り返ってみるのはいかがでしょうか。多くの人に愛され続ける彼の遺産は、これからもなくなることはありません。











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