田中裕子が語る猫との微笑ましいエピソード
田中裕子（69）が10日、映画「本心」の完成披露上映会に登壇しました。この映画の中で、彼女は主演の池松壮亮（34）が演じる石川朔也の母、秋子を演じています。上映会でのトークでは、田中が猫との日常的なやり取りについて語り、会場を笑いに包みました。
田中は自宅において、2歳くらいのメス猫がヤモリをくわえてくる様子について話し始めました。「私はヤモリが好きなので、どうやったらそれを口から外して庭に逃がすかが重要でした」と彼女は言った。その努力は報われず、猫は何度もヤモリを持って帰ってくるのです。しかし、彼女は猫を刺激せずに、「おりこうだね、ありがとう」と言って逃がす方法を考えたと語りました。
思いを伝える特訓
田中はその猫に対し、「ダメだよ、取ってこなくていい。私は欲しくないよ」と目を見て伝えたことを明かしました。すると、猫は次にバッタを持ってきたそうです。このエピソードに、会場は笑いに包まれました。田中は「その時、私は本心を隠したのかもしれません」と、照れくささを浮かべながら語りました。
映画「本心」の物語とは
映画「本心」は、石川朔也（池松壮亮）が母の本心を探し求める感動のストーリーです。朔也は、母秋子が豪雨によって亡くなるシーンから物語が始まり、彼女の選んだ「自由死」という決断を知ることとなります。
映画の中で、朔也は仮想空間で母のフィギュアを作ることを求め、様々な思索を巡らせます。この内容は、親子の絆や人間の欲望について深く掘り下げています。
田中裕子と池松壮亮の共演
上映会では、池松が田中に賛辞を送る瞬間もありました。彼は、田中がVF（バーチャル・フィギュア）を演じる姿が非常に印象的で、「肉体を超えた母と対峙しているかのような気持ちになった」と語ったのです。
演技への思い
田中がVFと生前の秋子をどのように演じ分けたか尋ねられた際、彼女は即座に「何もない」と答えます。「見る人それぞれの目を通して、思いを作ってもらえると思っています」と、穏やかな口調で伝えました。この姿勢が、彼女の演技の深みを更に増しています。
「本心」のメッセージ
最終的に、「本心」は家族や愛、そして選択の重さについて考えさせられる作品です。田中裕子が演じる秋子と、そのVFとのコンタクトを通じて、観客は親子の深い絆に触れることでしょう。この映画は、心に残る感動的なメッセージを届ける作品です。
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