大鶴義丹、父・唐十郎さんが仮面ライダーショーで放った衝撃の一言告白「演劇人として…

大鶴義丹が語る唐十郎さんとの思い出

俳優の大鶴義丹さん（56）は、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演し、故・唐十郎さんとの思い出を心温まる形で語りました。

大鶴さんは、唐さんが今年5月に84歳で亡くなったことに言及し、「少し前から体を壊していたので覚悟はしていた」と語りました。唐さんの最期について語る中で、大鶴さんは「内臓が壊れていたり、いろいろとやっかいで、最後はいろんなことが重なってあっという間に」という感覚を持っていたことを明かしました。

家族に見守られた最後の日々

唐さんの最期を家族がどのように見守ったのか、大鶴さんは「父の今の奥さん、異母兄弟2人がみとってくれた」としますが、自身は舞台の初日のためそばにいられなかったと振り返ります。

豊かだった父との関係も言及し、「芝居が終わった瞬間に亡くなったと聞いた」と、その瞬間までの情景を思い返していました。病院に着いたとき、唐さんはまだ少し温かかったという記憶も語られました。

親の死に目に会えない覚悟

大鶴さんは自身の家庭での教育について、「舞台の仕事をやると、親の死に目に会えないのは当たり前」と言われて育ったことを打ち明けました。

「その覚悟がないなら他人にお金を取って立つな」との言葉が、大鶴さんを舞台へと引き寄せていました。彼は、父の死後に劇場から病院に向かう際の様子や、その間に考えたことを振り返りました。

父の愛情と舞台への情熱

大鶴さんは父親との思い出を優しく語り、「少し変わったお父さんだった。溺愛してくれたけど、仮面ライダーショーに行くと、『お前が一人で見てこい』と一枚のチケットだけ渡された」と、笑いながら回想します。

唐さんの「3度の飯を食べるように芝居をしたい」という言葉を、大鶴さんは深くかみしめるようになります。その言葉の意味が、舞台の仕事を多くすることで次第に心に響いてくる様子が印象的でした。

後悔と成長の思い

また、大鶴さんは若い頃の後悔についても触れます。「甘えることができたのに、突っぱねてしまった」と本音を語り、父の演出で出演する機会があったのにその誘いを断ったことを悔やんでいました。

結局「一度くらいやりたかった」との思いが心に残りました。彼の言葉からは、舞台に対する熱い思いと父への愛情が感じられます。

感謝の気持ちを忘れずに

大鶴義丹さんが語った唐十郎さんとの思い出は、単なる懐かしさや悲しみだけではなく、彼自身の成長と家族への尊敬の念が込められたものでした。舞台という職業には代償が伴うこともありますが、その中で得られるものは大きいということを改めて思い知らされます。

今回のインタビューを通じて、多くの人々がそれぞれの役割で人生を全うする大切さを感じたことでしょう。大鶴さんの言葉は、舞台芸術の深さや親子の絆を強く印象づけるものでした。