敏いとうさん死去84歳「敏いとうとハッピー＆ブルー」よせばいいのに、など…ムード…

敏いとうさんのプロフィールと功績

敏（とし）いとうさん、本名・伊藤敏（いとう・さとし）さんが、84歳で逝去されたという知らせがありました。熊本県出身の彼は、青山学院大学経済学部と日本大学農獣医学部を卒業後、獣医師としても活動していました。彼の芸能界入りは、作曲家の遠藤実氏の愛犬を診察したことがきっかけでした。

敏さんの芸名は、本名を逆さにしたものです。69年4月には、「敏いとうとブルー・キャンドル」としてレコードデビュー。その後71年に「敏いとうとハッピー＆ブルー」を結成し、リーダーとして活躍しました。

ムード歌謡の帝王としての地位

敏いとうさんは、1974年にリリースした「わたし祈ってます」でブレイクし、その後も「星降る街角」（77年）や「よせばいいのに」（79年）など、数々のヒット曲を生み出しました。これらの楽曲により、彼は「ムード歌謡の帝王」として知られるようになりました。

また、彼の音楽スタイルは多くのファンに愛され、今も多くの人々に影響を与え続けています。

一時の活動休止と再結成

敏いとうさんは、所属事務所との金銭トラブルにより失踪騒動を起こし、1991年に一時休業を余儀なくされました。しかし、1996年には再結成を果たし、活動を再開しました。

その後、2000年には『HAWAII CALLS』というアルバムを発表し、ハワイアン音楽にも挑戦するなど、その活動の幅を広げました。

音楽活動の振り返り

敏いとうさんは、2012年に「星降る街角2012」を再リリースし、多くの旧ファンと新たなリスナーを魅了しました。特に、彼の音楽は時間を超えて愛され、多世代にわたって支持されています。

感情豊かな歌詞とメロディーは、聴く人々に温かさをもたらします。

晩年の健康状況と介護

敏いとうさんは、晩年に心筋梗塞や腎臓がんの診断を受けるなど、健康に厳しい時期を過ごしました。2022年12月には脳梗塞により入院し、その後は自宅での介護を受けていました。

子どもたちが通って支え合いながら、静かな時間を過ごしていたそうです。

政治への関心と活動

敏いとうさんは音楽活動と並行して、政治への関心も強く、2010年には国民新党から参議院選挙に出馬しました。残念ながら落選しましたが、彼の政治哲学や信念は、多くのファンの心に刻まれています。

影響力とレガシー

彼の影響力は音楽にとどまらず、社会的な活動にも表れています。未来のアーティストたちに、音楽を通じてメッセージを伝え続ける姿勢を見せてくれました。

敏いとうさんの功績は、これからも多くの人に語り継がれることでしょう。

ファンへの感謝

最後に、敏いとうさんのファンと彼に関わった全ての人々に感謝の意を表したいと思います。彼の音楽は、多くの人々の心に残ることでしょう。また、彼の活動は私たちに感動を与え、優しい思い出を残してくれました。

彼のご冥福を心よりお祈り申し上げます。