柳葉敏郎、当たり役ゆえ…「室井慎次」に抱えた葛藤明かす

柳葉敏郎が語る室井慎次の葛藤

俳優の柳葉敏郎(63)が、19日放送のMBSテレビ「ごぶごぶ」に出演し、ドラマ「踊る大捜査線」シリーズで演じた室井慎次役についての悩みを告白しました。

「ごぶごぶ」は、浜田雅功(61)とともに大阪の街をロケするユニークなバラエティ番組です。柳葉は、室井慎次が自身にとってどんな存在かという質問に対し、「どうでもいい存在!」と即答しました。

役に対する複雑な感情

柳葉は、その回答の理由として、「イメージがつきすぎて、役者としての仕事が辛かった」と語りました。役が固定化され、同様のオファーが続いたことが彼にとって大きなストレスであったようです。しかし、彼は「やっぱり感謝の気持ちは持っている」と補足しました。

これは、役に対する愛憎が交錯した状況を表しています。

殉職の願望と役者の苦悩

柳葉は、当初室井としての役割が難しいと感じ、「殉職させてほしい」と願ったと振り返ります。ドラマが始まったばかりの頃は、役に対するフラストレーションが溜まっていたようです。

彼は「室井が暴れた姿なんて見たことがない」とも語っており、内心その思いが強かったことが伺えます。

珍しいシーンの裏話

浜田は、室井が珍しく走るシーンについて触れ、「あの瞬間、室井が走ったのは印象的だった」と語りました。実はそのシーンは、柳葉が自ら「走らせてほしい」と願い出た結果、実現したものでした。

これに対して、柳葉は「おれが要求したんだ!」と笑いながら話しています。

他のキャラクターへの羨望

彼は、湾岸署の他のキャラクターたちが楽しそうに演じている様子を見て、「いいな」と思っていたことも明かしました。

同じセットにいる他の役者たちを羨む感情もあったということが、役への不満をより強くしたのかもしれません。

心変わりの理由

しかし、放送が始まると、柳葉は心変わりをし、続けることに決めました。その理由は、妻が「かっこいいじゃん」と言ったからだと言います。この言葉をきっかけに、役を演じ続ける決断をしたそうです。

感謝の気持ちを忘れずに

最終的に、柳葉は役に出会えたことへの感謝の思いを忘れないと強調しました。室井慎次を通じて得た経験は、彼の俳優人生において不可欠なものとなったようです。

このように、役への愛憎や葛藤を抱えながらも、最終的には感謝の気持ちを持って演じ続ける柳葉の姿は、観る者に深い感動を与えます。

多様な感情が交差する中で、自らの道を歩んでいく姿勢に、多くの人が共感を覚えることでしょう。

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