新納慎也が語る「おむすび」と地震の記憶
NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演する俳優、新納慎也（49）が、阪神・淡路大震災を描くことへの思いを語りました。神戸出身の彼が演じるのは、神戸市の職員、若林建夫役。どのように彼の経験がドラマに反映されるのか、探ってみましょう。
ドラマの背景と設定
「おむすび」は、平成ギャルのヒロインが栄養士として、現代の食の問題を解決する青春ストーリーです。新納は、地味ではあるが誠実な職員役を通じて、震災当時の神戸の状況を描写します。これまでの強烈なキャラクターと異なり、リアリティあふれる演技が期待されます。
震災への思い
新納は、阪神・淡路大震災を体験した世代であり、震災当時は大学生でした。当時の混乱や不安感をリアルに再体験しながら、役柄に臨む姿勢には非常に重みがあります。彼は、神戸の職員としての若林が果たす役割を真剣に考えています。
役作りの苦労
新納は過去に、クセの強いキャラクターを演じてきたため、視聴者に誤解されがちな部分もあります。しかし、彼は若林としての地味さに意義を感じているようです。「職員としての真面目さを大切にしたい」と、役作りの思いを語っています。
震災の記憶を抱えて
震災は彼にとって、単なる傷ではなく誇りでもあると述べています。30年以上の歳月が経ち、復興に向けた前向きな姿勢が誇りとなっていることが伝わります。その苦しい経験を通じ、自身の役柄を深める機会と捉えています。
避難所シーンの思い出
劇中の避難所シーンの撮影では、「こんなことがあった」と当時の記憶が蘇ったとのこと。実際に避難所を訪れた経験があるため、リアリティを重視する姿勢が伺えます。
各地の被災経験を共有
新納は、能登半島地震の被災地にも思いを寄せており、復興の遅れに胸を痛めています。彼が呼びかけるメッセージは、復興の希望と力強さです。「このドラマが、被災地の方々に元気を与えることができれば」と願っています。
視聴者へのメッセージ
彼は「震災を乗り越えてきた自分たち」のストーリーとして、視聴者にポジティブな視点を持ってみるよう呼びかけています。地震が多い日本において、それらの経験が持つ力を再認識することが重要です。
このように、新納慎也が「おむすび」で表現したいメッセージには、個人的な体験だけでなく、全国の被災地への思いも込められています。これによって、ドラマが持つ力がより一層強まることでしょう。視聴者として、彼の表現に期待を寄せるとともに、震災の過去を忘れず、未来へとつなげる力となりたいと感じます。
