建築家・映画評論家・詩人の渡辺武信さん葬儀　映画、音楽あふれ…

渡辺武信さんの葬儀・告別式のご報告

虚血性心疾患で亡くなった建築家、映画評論家、詩人の渡辺武信さんの葬儀・告別式が、14日に東京都内の宝仙寺 大師堂で執り行われました。

映画やエンターテインメントに深い愛情を注いだ渡辺さんにふさわしい、感動的なお別れの場となりました。会場内には映画や音楽が流れ、悲しみの中にも豊かな思い出を持って送り出そうとする雰囲気が漂っていました。参列者たちは、彼の影響力を感じながらその最後を見守りました。

渡辺さんの業績を振り返る

葬儀では、渡辺さんが持つ三つの才能が大きな影響を与えたことが紹介されました。特に、彼が脚本を担当した1970年公開の映画「恋の大冒険」の映像が流れ、この作品の同名主題歌も披露されました。

このような具体的な業績に触れることで、参列者は渡辺さんが遺した豊かな文化の足跡を改めて感じることができました。

参列者の反響と供花

豊川悦司さん、奥貫薫さん、長谷川博己さん、中村ゆりさん、柄本佑さんと安藤サクラさんの夫妻など、著名な俳優陣からも多くの供花が寄せられました。

また、NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」や大河ドラマ「青天を衝け」のスタッフも参加したことが、彼の業界内での影響力を物語っています。

特別な弔辞と献歌

弔辞では、俳優の成河さんが渡辺さんが愛していたミュージカル「ラ・マンチャの男」の1曲「見果てぬ夢」を歌唱しました。これにより、「献花」ならぬ「献歌」で渡辺さんをしのぶこととなりました。

このような場面は、渡辺さんへの深い敬意を表しており、参列者たちの心に深く響いたことでしょう。

生前の最後の言葉

妻の葉子さんは、喪主として渡辺さんが亡くなる前日まで元気だったことを話し、「大丈夫」と言ったのが最後の言葉であったと語りました。この言葉を胸に、家族は彼の思い出を大切に生きていくと明言しました。

渡辺さんの温かな心を受け継いでいく決意を感じさせるお話でした。

最後の旅立ち

葬儀の中で流れた石原裕次郎さんの「赤いハンカチ」にのせて、渡辺さんの棺が霊きゅう車に乗せられ、静かに出棺されました。

その瞬間は、多くの人々にとって、彼の人生を振り返る貴重な時間となったことでしょう。渡辺武信さんの偉業は、これからも多くの人々に語り継がれていくに違いありません。