『RTA in JAPAN2022』夏の落選ゲームで紅白戦組

1 パズルボブル

90年代のパズルゲームブームを代表するTAITOの看板作品
最後のオフライン開催となった2019年冬のRiJで披露された時はパズルゲームRTAという未開の土地ながらインパクトを残したが当時はイベントに参加した走者と解説の3人しか走者がいない界隈であった

しかしコロナ後のオフライン開催期間にRTAイベントが活発化するとパズルボブル勢がイベント運営の傍ら走者の勧誘に成功。
この2年で他ゲー走者や新参走者がイベント参加したり初心者大会が開催されるほどRTA界隈でそこそこな勢力へと成長を遂げた。

今回は久しぶりのオフライン開催でパズルボブル界隈2年8ヶ月分の成果披露ともいえるチャンスであったが落選。

マリパシリーズの前作にあたる作品
ルールはミニゲームを全てクリアするチャレンジロードのRTA

完全な運ゲーと名高い一方謎の人気を持つマリパ5と比較すると難易度は落ちるがそれでもミニゲームを勝つテクニックやちょいちょい紛れる運要素が重要
マリパシリーズRTAではほどよい難易度のためRTA界隈では10人以上の並走会が開かれたりとそこそこ人気タイトルではあった

2022年のGWには名古屋オフとレイドRTAと2度のイベント採用もあったが落選
今回はマリオシリーズがかなり採用されたことも影響はあったがオンライン・オフライン同時開催による時間調整の難しさから運ゲー作品なため落選につながったと思われる

所謂PS1で最初にリリースされた旧バイオ2。

元々バイオハザードシリーズはRTAの人数も多く界隈も活発だったのだが今年になって旧バイオ2のPC版RTAが突如活発化。
今年行われたレース会は数年ぶり開催（オリンピックの周期以上）が開催された他上位ランカーが新たなチャートを確立するなどジワジワと盛り上がりを見せつつあった。

しかし今回のRiJはバイオハザードどころかホラゲーRTAがほぼ全滅という事態となったため落選となってしまった。
現状は1年の締めくくりとなる冬のRiJに果たして採用なるかどうかといった所だろう。

説明不要世界的人気ゲームのメインシリーズリメイク作にして発売初期は初代ポケモン並のバグゲーとしてファンを奈落の底に落とした問題作。
今回はバグ無し純粋なRTAとバグありRTAの2件応募があり選考時の段階では「アルセウス、カービィディスカバリー、エルデンと並ぶビッグタイトル」という意見も多かったがまさかのアルセウスと揃って落選。

原因としては恐らくだがバグや出来の悪さからTwitchコメント欄が荒れる恐れがありチャリティーイベントにそぐわない事態を防ぐために落選せざるを得なかったと思われる。
事実として海外最大級のRTAイベントGDQの日本語版配信チャンネルでも度々モデレーターによるコメント削除があったため荒れるのは目に見えるレベルであった。

もっともBDSPが初めて採用された日本のRTAイベントはジムリーダーをデンジから逆順に倒す（逃げる）といういきなりバグ満載のカテゴリだったのはバグゲーの初期版BDSPらしいといえば良いのか。

過去のRiJでも並走会が開かれたりとRTAイベント常連の海外インディーゲーム。
これまでも卓越した技術のプレイヤー達をセレステ星人と言う風潮があったが今回は操作中プレイヤーキャラが透明化する激むず難易度仕様。

1月に行われたバラエティー路線のRTAイベントJAWSプレイヤーズで披露されたこのRTAは姿が見えない分ボタンの押した感覚や距離感を測ってゴールを目指すという異次元のプレイを見せ視聴者に衝撃を与えたが落選

しかしインパクトは充分なだけに次回開催は採用される可能性充分にありなレベルである

ポケモンダイパリメイクから程なくして発売されたオープンワールドテイストのポケモン最新作。

今年度の注目作なうえにBDSPと違い正統派なRTAが確約されただけに採用が期待されたが落選。
このゲーム自体がクリアまで度々作業を求められる都合上長時間になってしまう事が今回のオンオフ同時開催による時間調整の難しさの弊害になったと思われる。
また採用するならBDSPと同時に出したいというのが理想的なのでBDSPが落選なら止む無く落選

なおこれが採用された場合2020夏のポケモン剣盾にてスイクンチャートを魅せた方が夏冬のメイン大会にて3回連続ポケモンでの採用となっていただけに記録面でも惜しまれる落選であった。

『ぴえん』、『ぱおん』を作ったただすめん氏によるPCゲーム
過去2作がなんやかんやホラーゲームやっていたのに対し今作は良い意味で吹っ切れたバカゲー
体力が無くならないように寿司を食べ続けゴールを目指すゲームとなっている。

応募した走者はRTA歴は1年ちょいながら寿司のRTAで今年3度のイベント参加を果たすなど実績をつけており、過去のイベントでのインパクトもあったことから採用の可能性は高いと思われたがまさかの落選。

近年RiJは界隈から期待値の高かった落選作品に関して割と早い期間で採用する傾向もあるため次回の年末開催に採用される可能性はある。

SEGAから発売されたマリオ&ソニックとは別のオリンピック公認ゲーム。

公認ゲームでありながらめちゃくちゃな衣装で競技に挑めたり、野球を筆頭にCPUの操作がかなりガバガバなど出来はなんとも言えない1作。

走者は前年夏と福岡開催のexで伝説となった『リングフィットアドベンチャー』の解説の人であり、GWに行われた名古屋オフラインイベントでこの作品のRTAとして参加。
名古屋オフの時は選手アバターを全員吉田沙保里にしてプレイし11人の吉田沙保里によるサッカーやひたすらセーフティバントでハメ技をする吉田沙保里など笑いを起こしたが無念の落選となった。

ゲーマーならその名を知らぬ者はほとんどいないであろうファミコン伝説のクソゲー。

走者はRiJアーカイブ配信でバズりSEGA公式案件にも出た『スーパーモンキーボール デラックス』の走者とbiim式RTA動画でも上位の再生数を記録する某兄貴の2人
2020年に行われたクソゲー限定のRTAイベントの時と同じRTA界ビッグネーム2人がこんなクソゲーに挑む訳だが中身はバグ技で最速クリアを目指すという代物。

クリア予定タイム5分というのが如何にこのゲームのクソっぷりを表しているものである一方時間は取らない分今回の複雑な時間調整には引掛り辛いタイトルだったが落選。
ちなみにこのゲーム、ファミコンにしては珍しい斜め移動が可能なゲームであるため走者は入力時間短縮のためアーケードコントローラーで挑むというが推奨というRTAだったりする。

RTAイベントのメインを務める事も多い人気タイトルのドンキーシリーズ
これまでアーカイブ再生も高く2月に福岡で開催されたexではドンキー2のトップランカーが解説に元ドンキー2の走者で現在はスマブラプロのトッププレイヤーしゅーとんを呼ぶという豪華布陣で話題となったが今作はまさかの採用0。

今回ドンキー3で応募した方は元々ゴエモン・悪魔城勢の方としてRiJに度々出場していた人物でありドンキー3RTAを始めたらあっという間に世界1位になったというRTA界隈では話題性の高い応募であった。

しかし同時に応募していた悪魔城のマクシームオールボスレギュレーションの方が採用されたことによりドンキー3は不採用という結果に。
なお同者は他にも今日から始められるマクシーム講座も応募しておりこちらも話題性が高かったが落選となった。

あの言わずとしれた人気ホラー映画を題材としドリームキャストにてリリースされたゲーム。

リングということは貞子の謎を解き明かすアドベンチャーゲームとかそういうジャンルかと思いきや呪いのビデオを調査しながらバイオハザードみたいなクリーチャーを倒すアクションがある予想外のゲームである。

走者はGWに行われたレイドRTAに参加した際ツッコミどころ満載のゲームシーンに対し深夜枠特有の雑談配信から繰り広げられるトーク力で視聴者の腹筋を崩壊させ一躍RTA界隈で名を馳せる事となった。

レイドRTAでは今回採用された『Google GeoGuessr』と並びトップクラスにバズったタイトルであり採用の可能性は高いと思われたが落選。

そもそも今回のRiJは深夜のオンライン枠に長時間ゲーム枠・東京に来れない走者・アーケード勢・ホラーゲーム勢の4種が入り交じる事態となった影響でホラーゲームが事実上全て落選。
こういった背景からホラーゲーム勢全員がやる気満々で次回にリベンジすることがほぼ確定的である。

2010年代中盤にあの婆さんでネット界隈を賑わせたゲーム。
応募者（本人は出走予定無し）は福岡で行われたexでVRによるバイオ7を走った人であり、今回はどう森借金返済王のような8人によるトーナメントとして応募。

Twitterで応募を告知した際にはいいねとリツイート1000以上と盛大にバズった事もあり採用はほぼ確実と思われた。

しかし同じくトーナメント方式のRTAで64版イライラ棒の大会が応募されており、こちらと比較すると画面の絵面が圧倒的に地味という不利な事態が発生。

さらにイライラ棒大会は主催がドンキー64の走者で様々なRTAイベントを開いてる方であり、参加者も歴代のRTAイベント猛者達に加えスマブラプロHIKARUとポケスナ学会副会長がいるというチート級ラインナップが集まり大半において完全敗北する形で落選。
応募した本人もトーナメント形式の競合相手が無理ゲーすぎて笑うしかなかったとのこと。

ただTwitterでバズったのは紛れもない事実であるため次は採用される可能性は高いと思われる。

最近アームストロング上院議員が妙なブームと化してしまったメタルギアシリーズの外伝作品。

走者の方はこれまでにもメタルギアライジングで度々イベントに出場していたが今回はRiJということもありドイツ・ロシア・中国とのオンオフ合同並走会と単走の2作品で応募されていたが落選。
やはり海外勢との合同並走会は運営的に負担がかかるのは否めなかったのだろう。

そもそも今回はメタルギア勢も全員落選しただけにこちらも全体的に次回でリベンジなるかという状態となってしまった。

なおロシア人走者はその後行われた海外のRTAイベントGDQに出場し世界記録を叩き出したが開催から数日後不正動画で出演した事が判明し追放処分となった。
元々イベントに出ることがほとんど無くRTAの動画を投稿していた人であったのだが最悪の結末を向かえる形に。

春に行われた第3回不思議のダンジョンRTAフェスにてパワポケダッシュと共に意外な所からやってきたローグライクゲームとして話題となった1作。

国民的アニメのPS版シリーズ3作目で1作目がクソゲーとして名高いアクションゲームだったのに対し今作はまさかのローグライクゲームに変更。
ドラえもんの秘密道具を上手く落とし込んだシステムが特徴的であり原作を知り尽くしてる人ならハズレアイテムが容易にわかるなどPS1のキャラゲーでも侮れない出来である。

不思議のダンジョンRTAフェスでは走者と解説の半ば雑談といえる配信や積み状態となるバグの発生。
極めつけは前年冬のRiJでバズったキテレツの影響からジャイアンだけ「剛田」と名字呼びするシュールな光景がRTA界隈で話題となった。
2022年上半期はGWのレイドRTAマラソンではアクションゲームの64版ドラえもん3が盛り上がり、ファミコン版1作目(通称白ドラ)が大人数の初心者並走会が行われたりと謎のドラゲーブームがRTA界隈で盛り上がりを見せたが無念の落選となった。

極端なゲームバランスからファミコン中期の問題作にしてRTA界隈ではbiim兄貴を生み出した事で有名となったゲーム。

今回の走者はbiimチルドレンの1人としてニコニコで活動を続け2021年のGWにRTA in biimを立ち上げた方。

大会1回目でTwitchにBANされて以降RTA界隈で公には話してはならないという茶番を見せていた闇の大会の前主催者が光の大会RiJに電撃参戦なるかと話題となっていた1作。
最もRTA in biimに参戦した人物では走者1人を意味する「1デスクリムゾン」の生みの親である某兄貴姉貴がRiJに参戦しただけにこの辺はなんら問題が無いのは事実であったが残念ながら落選。

もっともゲームバランスを考慮し予定時間6時間は今回のオンオフ開催では不利すぎたのは事実であるが前年タルるートくんで応募したレトロゲーム解説YouTuberの4ST氏に続き改めてRiJがネームバリューだけで参加者を選んでないのがよく解る1件であった。

シリーズも多数あることからこれまでRTAイベントの常連となっていたバイオハザードシリーズだが先程話した通り今回のRiJは0作というまさかの結果となってしまった。

その中で採用された場合今回のバイオ勢でトップクラスのインパクトを残す可能性があったのがRe:3のRTA。
ちょっとした攻撃で落ちる可能性があり得る最高難易度インフェルノを攻略していくレギュレーションであるが2022上半期にはこのルールで2度のイベント採用を果たしていただけに惜しい逸材であった。

最新のゲームオブザイヤーで『バイオハザードヴィレッジ』と『メトロイドドレッド』を抑えて年間大賞を獲得した2人プレイ専用の洋ゲー。

2人プレイ専用という事もあり走者が2人必須という条件下ながらも既に走者が存在しており春のRTA BootCampにて採用されていた。
バグ技ありきのRTAながらも2人の協力前提プレイで淡々と進んでいく様は一見の価値ありRTAであった。
なおBootCampに出たときの見どころは「普通のルートはほとんど通らない」とのこと。

PC・PSシリーズ・Xboxシリーズでしかできない洋ゲーな故にイマイチ日本では馴染みの薄いタイトルであるだけに日本で認知度を上げるチャンスではあったが落選となった。

2022年RTA界隈で謎のトレンド入りを果たしたSFCのサンリオゲーム。

トレンド入りを果たした経緯としてはRiJで走者と解説として参加したファイナルソード学会の2名が突如やり込んだ結果プレイヤーがジワジワと増加。
その後GWにオフライン大会を開いたところスタッフ含め大会参加者16名、Twitchにて真裏で開催されていた名古屋RTAオフとレイドRTAマラソンを上回る同接2000人以上を記録する奇跡を起こすまでに至った。
今回応募したのはその大会に出場した方々であり3人並走会であった。

ゲームはサンリオキャラのケロッピやター坊を操作しボールを蹴り合うピンボールのようなゲームでありこのRTAでは性能が別次元の隠しキャラで本作オリジナルキャラエバリブーを使ったレギュレーション。

2022年上半期トレンドRTAでありサンリオ総選挙でも公式イラストが無いエバリブーが遂に日の目を見るチャンスを与えられたが無念の落選となった。

こちらも2022年上半期のトレンドRTAとなった1作。

『牧場物語』に影響を受けたRPGゲームとされており田舎を開発したりダンジョンに行ったりと様々な事がやれるPCゲーム。

RTA界隈では公民館修復レギュレーションというのがバグあり・バグなし問わず人気であり運ゲー要素も絡むことから5月のLuck Game RTAにも採用された。

しかしこちらも『Google GeoGuessr』を除いた他の2022上半期トレンドRTA同様今回は落選となってしまった。

過去のRiJでスーパープレイ枠含めて度々採用されたメタスラシリーズも今回は全員落選。

走者は前年のRiJで史上初となる兄弟RiJ出場を果たしニコニコのbiim式解説動画でも高い再生数を記録しているお方。
彼はニコニコの解説動画では冒頭にヒトラーMADで「なんで4は毎回評価低いことばかり言われるんだ!」と怒りをあらわにしたメタスラ4への愛を見せていた程である。

4月に開催されたドット絵ゲーム限定のRTAイベントPixel Art Runnersではトリを務めたタイトルであっただけに残念なところである。
なお今回のRiJは同じイベントで採用され同じ制作会社のアーケードゲーム『ビッグトーナメントゴルフ』は採用された模様。

これまでソシャゲRTAは通信環境によるタイム差や緊急メンテの可能性があることが原因で中々イベント採用される気配は無かった。

しかし2021年秋にRTA RacingのチャンネルでFGORTAの並走が行われると2月のRiJ ex1でもFGOが採用。
他にも1月のJAWSプレイヤーズに『悪魔城ドラキュラ – Grimoire of Souls』が採用。
RTA界隈で話題となったLuck Game RTAは『雀魂』のRTAが始めたきっかけだったりと少しずつソシャゲRTAが界隈で話題となりだしていた。

この『遊戯王 マスターデュエル』RTAもRTA BootCampに採用されており今回はレンタルデッキを使い早々にクリアするRTAであった。

少しずつイベント採用されだしたソシャゲRTAで短時間なため可能性は充分にあったが落選。

2021年のRTA的にはビッグタイトルと言えた名作シリーズ最新作。

発売からすぐにバグ技が見つかったりスーパープレイが見つかるなど盛り上がりを見せていた本作品は今回も複数応募が来るなど人気タイトルであった。
今回は片方がバグ技、もう片方は必須アイテム以外全スルーの縛りプレイとどちらも見応えある内容での応募であったが落選。

落選の要因は恐らくだが2月の福岡開催で100%が採用されてしまった影響であるがRTA界隈が盛り上がった作品なだけにRiJ本編でも見たかった人は多数いただろう。