桂慶枝、石破自民新総裁にあやかり「天下取る気持ちで」梅枝とのダブル襲名興行スター…

桂梅枝と桂慶枝のダブル襲名披露興行

落語界に新しい風が吹き込む、桂梅枝と桂慶枝のダブル襲名披露興行が27日、大阪市のなんばグランド花月でスタートしました。この興行は、明治から大正期にかけて活躍した先代の名跡が100年の時を超えて復活するもので、多くのファンが期待を寄せています。

襲名の背景と意義

襲名とは、名跡を受け継ぐ重要な儀式であり、伝統を守ることが求められます。小さな頃から落語に親しんできた梅枝と慶枝は、自らの色を加えつつ、先代の名跡を大切にする意志を語りました。特に、梅枝は「師匠の色気には届かない」と謙虚に話しつつも、自身のスタイルを築きたいと強い意気込みを見せました。

特別なゲストの登場

興行の口上には、桂文枝や桂小文枝、桂文珍といった著名な落語家たちが集まり、賑やかな雰囲気が漂いました。また、桂米団治や柳亭市馬の登場もあり、落語ファンにとっては贅沢な舞台です。これにより、軽妙な掛け合いや温かい雰囲気の中で、ダブル襲名を祝いました。

高座での披露演目

当日は、梅枝が古典落語の名作「替り目」を、慶枝は「愛宕山」を披露しました。梅枝は高座に羽織をまとい、心を込めて演じる姿が印象的でした。実は、梅枝は10年前に脳梗塞を経験し、その影響で試行錯誤を重ねてきた背景があります。「どうやって笑ってもらえるか」をテーマにした落語は、観客を魅了しました。

桂慶枝の観光大使としての活躍

慶枝は、八頭町の観光大使を務めており、自身の地元に誇りを持っています。自民党の新総裁に選ばれた石破茂氏の地元でも活動しており、興行を通じて地域振興にも寄与しています。彼の発言には、地元への愛情や熱意が込められており、観客から大きな拍手を受けました。

未来への意気込み

梅枝は「今日から“梅枝伝説”を作るつもりで頑張りたい」と意気込む一方、慶枝は「天下を取る気持ちで頑張る」と活躍を誓いました。今後、25年4月の千秋楽まで全国で行われる襲名興行がどのような歴史を刻むのか、ファンの期待が高まります。

このダブル襲名披露興行は、伝統を重んじつつ、新しい風を吹き込む若手落語家たちの挑戦が詰まっています。これからの彼らの成長や、落語界の発展に注目しています。ぜひ、興行に足を運んで、彼らの熱意を感じてみてはいかがでしょうか。